ニンクリ物語

第11回:スイカお化けが出た。

真鍋:暑いな、暑すぎる、この市場はエアコンは動いてないのかな。電気代ケチっているのか、故障なのか、夏の夜に止まるとは、使えないエアコンだ。

そう呟きながら、体を回転させる真鍋。ドスンと音がして地面に落下する。

真鍋:急に高いところから落ちたようだ、肩が痛い。はて、私はなんでこんな所にいるんだろ。

そういいながら、スマホの画像をみるクリムゾン真鍋。昨日撮影したココモリ村の写真を見ると記憶が蘇ってくる。

花咲:俺から説明しよう。ニンジャの世界では、エアコンを使わないのが標準だ。厳しい修業によって火の中をくぐり抜けたり、極寒の水に潜ったりして苦しみを喜びに変える、それがニンジャだ。決して電気代をケチってるわけではない。

真鍋:あれ、そんなところにいたんですか、ニンジャ花咲。私は特にニンジャの修行に来たのではなく、スイカ市場で人が足りないと言ってたから手伝っているだけなんだけど。

花咲:新しい世界に入ったら、そこの風習に従うのが人の務め。まあ、諦めてこの環境に慣れてくれ。では良い睡眠を。

頭をゆっくり振りながら、近くにおいてあるスイカのかけらを口にする真鍋。

真鍋:やっと昨日の経緯を思い出した、ニンジャ花咲の招きでココモリ村にきて、そこでニンジャ花咲のスイカ卸の手伝いを頼まれて市場の事務所に泊まったんだな、やれやれ、暑いのは予定外だ。

真鍋:ニンジャ花咲もせっかく現れたんだから、ごちゃごちゃニンジャの道を説いてる暇があればエアコンのスイッチを押してくれればいいのにな。

プォプォ、トラックのクラクションの音がする。

真鍋:これは、スイカの納入トラックがついた合図だな、昨日説明を受けた気がする。トラックが到着するとスイカを車から降ろす作業があるんだったな。やれやれ、仕事でもするか。

謎の運転手:お疲れさん、スイカ持ってきたぞぉ、今日は少なめで800個やんけ。ラッキーやな、早速スイカ降ろし始めようやんけ。

真鍋:あれ、なんか君は見たことあるな、この特徴ある喋り方も聞き覚えが…。と思えば、君はなんと竜田さんではありませんか、これは久しぶり、ここで会うなんてなんて奇遇。

竜田:あれ、なんとまあ、そこにいるのは真鍋さんやんけ。ここ数年音沙汰ないと思ったら、市場で働いてるとは思わなかったやんけ。さては新作ゲームが大コケして売れなかったから、夜逃げして市場に身を隠しているって話でっか。

竜田と真鍋は同じ大学で学んだ学友だ。当時からオトクの道を極めようとしていた竜田の緻密な行動様式は、適当な行動で自滅することが多かった真鍋にとって新鮮な驚きであり、その後のゲーム制作においても大きな影響を与えたのである。

真鍋:まあ、おおむねそれに近い話ではあるが…。それより、竜田さんはなんでここに。というか、君の大学時代の別名はオトクハンターTだったな。オトクのことならワイに聞け、が口癖だった竜田さん、これからはハンター竜田と呼ぶか。でハンター竜田はなんでスイカ運びのトラックを運転しているんだ。

竜田:オトクのことならワイに聞け。夏はオトクな話が少ない、夏枯れといって、株も為替も証券も動きが止まる。それなら、この季節はスイカを扱うのが一番やんけ。じゃあ、スイカパーティでも始めるか。

そういいながら、持ってたスイカをワザと地面に落とすハンター竜田。

竜田:おおっと、手が滑った、ひびが入ったから、これはもう売り物にならないやんけ。捨てるのももったいない、仕方ないから食うとするか。

そう言いながらスイカの真ん中の甘いところだけをレンゲですくって贅沢に食べる竜田。

真鍋:そのレンゲはどうしたんだ、たまたま持ってたのか。

竜田:そうそう、たまたま持ってたやんけ。世の中、こういいこともあろうとあらかじめ用意しておくのが、真のオトクハンターの心構えでんな。それを確実に実行する、それがオトクハンターの生き様だ。

真鍋:ニンジャの生き様じゃないのか。ややこしくなったが、ハンター竜田はニンジャではないみたいだ、で、花咲はニンジャっぽくないが、ニンジャ。だいぶ頭が混乱してきた。

竜田:スイカパーティも終わったし、早速、仕事…。俺がトラックの荷台からスイカを下に投げるから、クリムゾン真鍋はそれをキャッチしてくれ。少々落としてもいいが、落としたスイカは食わないといけないから、あまりたくさん落とさない方がいいやんけ。

真鍋:私はガラスの腰だし、球技は苦手だ。できれば控えめにスイカを投げるピッチャーの役をやりたいんだが。

竜田:まあ、投げるほうが腰の負担は少ないな、じゃあ交代しよう。

真鍋:トラックの荷台から地面まで約3メートルの高さ。6メートルはスイカを投げる計算だ。初球はストライクを決めたいものだな。

そう言いながら、2時間かけて800個のスイカを市場に並べていくクリムゾン真鍋とハンター竜田。時々トラックを移動させながら、10個近いスイカの山ができていく。

竜田:これで最後でんな、お疲れさん。

真鍋:いや、終わった終わった。結局一つも落とさなかったから、無理にスイカ食う必要がなくなった。さすがオトクの神様、ハンター竜田。無駄な行動は一つもないな。

竜田:じゃあ、わしは帰るやんけ。新しいオトクの情報掴んだら、すぐ連絡してくれ。

そう言い残して竜田は轟音をたててトラックで去っていく。事務所に戻ってテレビをつける真鍋。疲労のあまり、そのまま椅子に座って居眠りを始める。テレビが放送終了となり、あたりは真っ暗になる。そんなときに暗闇の中から声がする。

真鍋:なんだか、先程落としたスイカのあたりから声が聞こえるようだ。スイカのお化けでも出たのかな。

謎の声:ひさしぶりですね、プレジデント真鍋。覚えてますか、私のことを。

真鍋:もちろん覚えている。覚えているが、覚えたくない。でも覚えている。きみはスナブリン、10数年前、君とは色々あったが、そのときに決着が着いたはずなんだが…。私の前には現れるなってね。それなのになんでまた私の前に現れるんだ。

スナブリンとは、デスクリムゾンに登場するキャラで、以前はくちびる君という名前で呼ばれていた。その後、15年前にクリムゾン真鍋が書いた小説「フリーズ」でその名前と成り立ちが明らかになる。クリムゾン真鍋とは様々な確執がありながら、将来の再会を約束して別の道を歩むことになる。
「出典:近代芸無辞典より」

時は来た、それだけだ。ゲームを作り始めた君を迎えに来た。

そのセリフ、最近よく聞くな。君とは永遠に会いたくない。少なくとも、今はまだ会う必要はないだろう。

10数年ぶりにスナブリンと再会してたじろぐクリムゾン真鍋。スナブリンが現れた目的は、クリムゾン真鍋のゲーム制作はいったいどうなるのか。次回をお楽しみに。

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第10回:新しい司令官着任。

ピロロン、メールの着信音がする。

真鍋:誰だろう、なんか嫌な予感がするメールの着信音だな。誰からか見てくれないか、じぇーん。

じぇ:イエッサー、あれ、よくわかりませんが、WNUからって書いてますね。

真鍋:WNU…ああ、世界ニンジャ連合ね、またややこしいメールのような気がする、読み上げてくれますか。

じぇ:はじめてメール差し上げます。私が世界ニンジャ連合極東支部に新しく着任した、司令官のハナサカです。前任者から話は聞いてますので、一度世界ニンジャ連合極東支部にお越しいただけませんでしょうか、よろしくお願いします。

真鍋:言い方はすごく丁寧だが、要するに挨拶に来いってことだな。なかなか強引なオファだが、極東司令官ならそれくらいの強引さは必要か。我々の開発室は冷蔵庫にハイボールが大量に入っていたりかなり庶民的な雰囲気だから、ここに来られてうだうだ言われるのも不愉快だしこちらから行くほうが気が楽だ。

じぇ:そうですよね、そもそも、このハナサカ司令官が酔っぱらいかどうかが問題ですよね。まず、こちらから出向いて相手の様子を見るのは営業の基本ですしね、マスター。

真鍋:そうと決まったら、さっそく極東支部に行くことにしよう。で、チョモはどうする、一緒に行くか。

チョ:俺は今日は鉄緑会の講習があるから行きません。訳の分からない支部にいってる時間はないんです。

鉄緑会とは、首都圏で有名な、知る人ぞ知る、東大受験に特化した現役高校生のための学習塾である。生徒の半分以上が東大に現役で合格するという抜群の実績を誇るが、入塾テストは極めて難しい。「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:そうか、鉄緑会は東大予備校として大事だからな。しっかり勉強して、その成果をゲーム業界に還元するようにな。

ちょ:ウィーッす。

真鍋:じゃあ、さっそく出発しよう、じぇーん、行き方は思いついたか。

じぇ:羽田空港から、セントレアまで飛行機、その後近鉄特急の特別電車、ひのとりを乗り継いで2時間位ですね。

真鍋:おお、あの高級シートで有名な近鉄特急ひのとりに乗れるとはラッキー、さっそく出発だ。ぜひともひつまむしを食べよう。

じぇーんと、ひつマムシを食いながらひのとりではしゃぐクリムゾン真鍋。ついに指定された場所に到着する、クリムゾン真鍋とじぇーん。

じぇ:マスターおかしいですね、指定された極東支部の住所は、ここのはずなんですが、それらしい建物が見当たりません。

真鍋:花咲青果市場って書いているな、これはどう見ても違うだろ、もう一度メールを確認してみろ。

じぇ:どうみても、ここです。それより、メールにはハナサカ司令官と書いてましたよね、ここが花咲青果市場だから、司令官の親戚の家かなんかじゃないんでしょうか。

真鍋:まあ、せっかくだから入ってみよう。こんにちわ、ハナサカ司令官はいますか。

謎の人:私がハナサカ司令官だ、これからは、ニンジャ花咲と呼んでくれ。世界ニンジャ連盟から、極東支部長として赴任してきた。よく来てくれたクリムゾン真鍋。これからは極東支部長として、ニンジャ世界発展のために、全身全霊戦うつもりなのでよろしくな。

真鍋:そうなんですね、ニンジャ花咲。しかし、メールとだいぶ言葉遣いが変わりましたね、多重人格か何かですか。

花咲:これはこういうものだ、俺様はメンタルがプリンなんでな。メールでは、弱気な人格がでて馬鹿丁寧になるが、対面すると本来の性格が出てくる。お陰でプリンのメンタルが壊れずに済んでいる。

真鍋:そう言うことなんですね。で、ニンジャ花咲はゲーム制作の経験はありますか。

花咲:そんなものは全くない、だがこれまでこの地よりたくさんのニンジャを養成して送り出してきたから、俺にとってはゲーム制作なんてチョロいものだ。困ったことがあれば教えてやるから、遠慮なく聞きに来い。

真鍋:それは頼もしいですね、近鉄特急にのってきます。ここって、忍者の本家である、伊賀と甲賀の中間にあるんですね。

花咲:そうだ、ここはココモリ村と言って、特別な位置にある。伊賀と甲賀の間に位置して、どちらにも影響を受けずに中立の立場で行動する、それがココモリ忍者の掟だ。

真鍋:そうなんですね、単にマイナーな系列なんじゃなく、独立性を保って権力を維持する永世中立な村なわけですね。

花咲:そうだ、他に質問はあるか。

じぇ:ニンジャ花咲マスターはどんな仕事をされているんですか。

花咲:きみがじぇーんか、よくみればなかなか美しいオナゴはんだな。

じぇ:ありがとうございます

花咲:本来は身を隠す仮の仕事のことは教えないのだが、きれいなオナゴはんに免じて教えるとしよう。私の仕事はこのココモリ村で、青果市場をやっている。メインに扱っているのは果物、特に夏のスイカは利益率が高く、売上の大半は7月と8月に集中している。ココモリ村は伊賀からも甲賀からも程良い距離で離れている小さな村だが、この一帯のスイカは、ほぼ私が流通させている。年に二ヶ月くらい働けば十分だから、その時期以外は世界ニンジャ連盟の活動を無理なくできる、スイカも食い放題だしな。

真鍋:しかし、じぇーん。またなんか怪しいやつがでてきたな。どうして俺の周りには変人ばかり集まってくるんだろう。

じぇ:もともとマスターの周りには怪しい人がたくさんいますから、こんなものではないでしょうか。そもそも、マスター自体が怪しい存在なのが理由なのでは。

真鍋:まあ、それには一理ある。昔から俺は変人コレクターって言われていて、周りに集まってくる友人たちもほとんど全員が変人だったよ。じぇーんも、その意味では十分変人なんだが…

じぇ:あまり嬉しくなですね、変人というのは。

花咲:さて、クリムゾン真鍋。今は7月でスイカの出荷が最盛期、人手が足りないから、ぜひ市場の仕事を手伝ってくれ、ゲーム制作の話は、夏が終わってからでいいだろう。

じぇ:賛成です、マスター。私もちょうど夏休みで国に帰ろうと思っていたところです。マスターがしばらく自宅にいないのは好都合ですね。

真鍋:まあ、しかたないな、せっかくだからスイカの流通の仕組みでも学習するとするか。いいですよ、ハナサカ司令官。半月くらいここに滞在して、スイカ市場を手伝うことにします。

それは良い心がけだ、人手不足が解消してよかった、よろしく頼む。

スイカも喜んでいますね、よかったよかった。

新たに現れた世界ニンジャ連合の新たな司令官、ニンジャ花咲。突然スイカ市場を手伝うことになったクリムゾン真鍋。ガラスの腰は大丈夫なのか…次回をお楽しみに。

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第9回:チョモの御三家受験-概要編

真鍋:チョモランマ桐太郎くん、ここはせっかくだから、君が御三家受験のために香港日本人小学校で学んだノウハウをみなさんに広めようではないか。海外の小学校を卒業しながら御三家受験をした経験には我々だけで囲い込むのはもったいないノウハウが多い。

チョ:教えるのはいいんだけど、中学受験の世界はそんなに甘いものではありません。二月の勝者を読めばわかるけど、自分以外の受験生は全員ライバル、ママ友を通じて受験のノウハウを教えてもらおうとしても、ライバルには脚色した情報しか流さないのが前提です。

二月の勝者とは、中学受験をテーマにしたコミックである。中学受験の内情を描いた作品として人気を博し、テレビドラマ化された「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:たとえばどんな脚色。

チョ:典型的なケースとして、「うちの子供は、塾が8時に終わったら、すこし復習して10時には寝てます。子供は睡眠が大事だから」これを真に受けて10時に寝てるようでは甘い。10時に寝るというここの家は、実際は10時に寝て朝の5時に起きて学校行く8時まで3時間勉強していたりする。実質夜中の1時に寝ているのと同じだけど、5時に起きる部分を脚色して教えないところがミソです。

真鍋:それの脚色はひどいな、信じて10時から7時まで9時間睡眠を取らせるために子供を早く寝させる親が可愛そうだ。

チョ:騙される方が悪いんです。そもそも、核心ノウハウをそんなに簡単に教えるわけがない。

真鍋:そりゃそうだ、受験が終わった人は比較的口が軽いが、まさに受験戦争真っ只中の人は、ライバルが一人でも増える行動はやりたくないよな。ましてや、自分が不用意に喋ったノウハウで、ママ友の子供だけが志望校に通って、自分の子供が落ちたとき、余計なことを喋った後悔は一生つきまとうからな。

チョ:そんななかでも、具体的になかなか出てこないオトクな情報は、このニンクリ物語を読んでくれている受験ママたちには少しだけ公開してもいいかなって思う。

真鍋:わかった、チョモランマ君。では、私が受験生の親として核心と思われるノウハウを小出しにお教えすることにしよう。

チョ:賛成、俺も小学校は5つ、塾は4つ、親の引っ越しで転校ばかりしていたから精神的に大分鍛えられた。その経験を残しておきたいよね。

真鍋:そんなにたくさん転校したっけ。

チョ:海外の日本人小学校はなかなか情報が無いからね、例えば香港日本人小学校はたくさんの生徒は片道1時間、往復2時間かけて学校に行くことになる。香港の中に日本人小学校が2つしかない上に、土地が狭い香港ではかなり辺鄙なエリアに学校が設置されることになるから、どうしても通学時間が長くなる。

香港日本人小学校とは、海外駐在に行く日本人家族のために、日本国が主導で設置した私立小学校である。英語圏では現地校に行く生徒が多いため日本人学校は設置されない場合が多い「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:日本の小学生はせいぜい小学校まで15分くらいだから、そこで勉強時間に差がつくわけだ。

チョ:世田谷の小学校にいたときには、朝8時に起きても間に合っていたけど、香港だと6時半に起きて7時のバスに乗るから、結構時間が削られる。毎日3時間差が出る感じね。

チョ:小学校は、何回も海外駐在についていったから転校が多いのは仕方ないとして、サピックスはあちこちの校舎に行ったね。それぞれ校風が違うから面白い

真鍋:サピックスは下高井戸、西宮北口、茅ヶ崎、大船だっけ、結構変わったな。それ以外にも四谷大塚とか、早稲田アカデミーとか浜学園とか、あちこちと関わったものだ。

チョ:そうそう、小学校5年生は一番入室希望者が多いから、希望の校舎にはなかなか満員で入れない。ただ、近くの校舎に通って、空きが出るのを待てば問題ないよね。

真鍋:そもそも、このあたりの仕組みは、インターエデュってサイトをみれば、ほぼすべての情報が入っている。インターエデュのサピックス、アルファの部屋の4年生から6年生を過去5年分くらい熟読するのがまず最初に親がやるべきことだね。そうすれば、4年生から6年生までなにをすべきかすぐに情報がはいる。ただ、年によっては情報があまり集まらない時があるね。そんなときは他の学年のスレをみても十分情報が集まる。

インターエデュとは、受験情報を集めた情報サイトである。スレッドは一見5チャンネルのように見えるが、5ちゃんねるより上品な議論が活発に行われている気配である。「出典:近代芸無辞典より」

チョ:中学受験は親の戦いの部分が半分だね、親が勉強しないのに子供が勉強できるわけない。入試当日は親が算数に関してはその学校の試験に合格するレベルになっていないと、子供もなかなか通らないだろうね、ということで、受験生の父母の方、受験生と一緒に勉強してあげてください。

じぇ:マスターの家では、何年生から受験の準備を始めたのですか?早いほどいいとか言うけど、

真鍋:始まりは、小学校1年生の夏休み、公文の教室に算数習いに通ったよ、そこで1ヶ月勉強してから、浜学園の入塾テストをうけて入塾。海外に行ってたからウエブ授業だけど、1年生から3年生までは浜学園のウエブ授業で、算数と国語をちょっとだけ勉強開始したんだ。

じぇ:その後、サピックスですか?

真鍋:そうね、自宅から通える範囲にサピックスがある人は幸せだ。30分くらいならなんとか通える。4年生、5年生前半はのんびりゲームとかしながら、片手間で勉強。五年の後半からは、1日10時間勉強だよね。

じぇ:サピックスはプリントがたくさん出てきて親が大変だって聞きますが。

真鍋:それは正確な情報ではないな。サピックスはプリントがたくさん出てくるから、親は何も考えずに、出てきたプリントを片っ端から片付けることに専念すればいいから、実際には親の負担は一番少ない。逆に、どの教材をやるか親が考えて作戦を立てないといけない塾のほうが、親の能力が大事になってくる。

じぇ:学校行きながらどうやって、6年生の間、1日10時間勉強するんですか?

チョ:それは簡単だよ。3時に学校から帰ってきて、夜中の1時まで勉強、1時に寝て、8時に起きる。睡眠が微妙に足りない分は、学校で合間に寝て補充。一日って結構長いよね。

真鍋:まあ、睡眠不足は受験生の宿命。寝てるのは死んでるのと同じだから、1年半くらいは、非常識な生活をするのは仕方ないだろ。

じぇ;なんか、厳しい世界ですね。他にテクニックとかありますか?

真鍋:よく聞いてくれた。塾のテストのためには、過去問を入手するのが大事だ。過去問を1週間前に解いてみて、弱点を1週間で補う。これがとりあえず塾での成績を上げる秘訣。塾での成績があがると気分がいいから、更に勉強がはかどる。そんな循環だな。過去問を入手する方法はいずれまた公開するとしよう。

じぇ:なんか、ホントにせこい勝負ですね。そこまでやって恥ずかしくないんですか。

真鍋:そういう世界なのは、二月の勝者を読めばすぐ理解できる。誰が一番頭がおかしいかを競う競技をしているのが御三家の受験。

じぇ:家庭教師とかつけたほうがいいんですよね、経済的に豊かな家庭しか成果が出ないのでしょうか?

真鍋:いい質問だね、結局は親が家庭教師をやるのが最強だよ。中学受験は、親が内容に踏み込んで教える必要はそんなにない。それより、スケジュール管理が一番大事。その日のテーマを決め、採点して、弱点をやり直し、それを確認する、その一連の流れを親がきちんとできれば、家庭教師はいらないと思う。

チョ:親が戦術、戦略を考えるのは一番大事だよね。受験が終わった人なら、自分から連絡してノウハウを教えてと頼めば、きっと教えてくれるよね。

真鍋:そうそう、結局、中学受験は親の情報戦争だから。いかに良質の情報を抜けなく集める仕組みを作った人が勝利する。そんな感じだな。チョモからなにか言うことはあるか。

チョ:よく、受験生はゲームや漫画禁止と言うけど、ゲームや漫画は結構頭を鍛えるのに役に立つから、禁止するのはだめだと思う。小学校の1年から3年は、本を読むのも必要だけど、漫画で漢字を覚えることができる。ふりがながついている漫画はいいよね、小学校の低学年でたくさん読んでおけば、国語の勉強になるし。

真鍋:そういえば、チョモはいろいろ読んでいたな。おすすめの漫画やゲームはなんだろう。

チョ:ワンピース全巻、ドラゴンボール全巻、こち亀全巻、20世紀少年全巻、これを小学校3年までに読んだ。少年ジャンプの漫画はひらがながふってるから、小2くらいから読める。ゲームはRPGがいいよ、ドラクエとか言葉を覚えるのにちょうどいいから、ぜひ4年生までに全部やったほうがいいよね。

真鍋:なんだか、楽しそうな受験生だったんだな。要するに、5年生の前半までは漫画とゲームで遊びながら勉強でいいわけだ。

チョ:そんな感じ、本当の勝負は6年生の7月以降だから、ここから夏休みは1日12時間勉強できるかどうかが大事だね。

ゲーム制作と基本は同じだな、なかなか厳しい世界だ。まあ、これからも、時々受験テクニックは公開することにしよう。

これ読んで、ゲーム制作に興味をもつ受験生が増えたらいいね。

今回は夏休みが始まって漫談になったけど、次回は世界ニンジャ連合(WNU)から新しい司令官が到着予定、お楽しみに。

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第8回:ニンジャの旅立ち

板垣:今日は大事な話がある。心して聞いてくれ。

真鍋:何ですか、大事な話とは。

板垣:クリムゾン真鍋には話してなかったが、俺は以前から世界ニンジャ連合、略してWNU(World ninja unions)の極東司令官をしている。

真鍋:それは初耳ですね。

板垣:で、先週司令官が世界中から集まって開催されたニンジャ連合世界大会で、俺はアフリカ司令として活動することが決まった。拠点はヨハネスブルグにある。

真鍋:ヨハネスブルグというと、エビ型ニンジャとかたくさん居そうですね。それはそれで楽しそうだ。

板垣:と言うことで、クリムゾン真鍋と一年間に渡って活動してきた戦艦ニンジャクリムゾンだが本日をもって離れることになる。誠に残念だが理解して欲しい。

真鍋:わかりました、私もニンジャ板垣がニンジャ連合再興のためにいつか立ち上がる時がくると覚悟してました。「時は来た」って感じですね。

板垣:そうだ…「時は来た、それだけだ」。それで、クリムゾン真鍋はこれからどうする。

真鍋:私はチョモランマ桐と戦艦ニンジャクリムゾンを守って行きます。せっかくニンジャ板垣に名付けてもらったチョモランマ桐の名前を大切します。

板垣:ニンジャの世界はメトロノームのように左右に激しく揺れ動いている、これが以前話したメトロノーム理論だ。

真鍋:メトロノームが大きく揺れ動いてるのを感じます。しかしニンジャ板垣がいなくなったら、戦艦ニンジャクリムゾンという名前は不自然ですね、チョモランマクリムゾン探検隊にでも変更しますかね。

板垣:近いうちに世界ニンジャ連合から新しい司令官が到着するはずだ、あとは新しい司令官と話してくれ。

真鍋:わかりました、戦艦ニンジャクリムゾンの名前はその時に考えます。ニンジャ板垣の周辺でも、最近抜け忍がたくさん発生しているようですね。新世界での活躍、楽しみにしてます。

では俺は旅立つとしよう、涅槃で会おう!

涅槃で会いましょう。

こうして、ニンジャ板垣はヨハネスブルクに旅立った。核となる司令官を失った戦艦ニンジャクリムゾンはいったいどこに向かうのか…クリムゾン真鍋とチョモランマ桐の行く末はいったいどうなるのか…次回をお楽しみに!

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第6回:手がかりは突然に。

板垣:クリムゾン真鍋、確かあなたはダイバダッタにアドバイスを受けにインドに行ったはずだがその様子はどうだ。

真鍋:色々ありまして、大間のマグロは美味かったということ、それと六ヶ所村の核燃料再処理工場の前も通りました。一度来てみたかったところなので良い収穫でした。

参考画像:フランスの再処理工場

板垣:そういえば、クリムゾン真鍋は、専門は原子力だったな、原子力の専門家がどうして、ゲームを、それもクソゲーを作ることになったのだ。納得いく説明を聞きたいものだ。

真鍋:それは、長くなるのでまた、次の機会に。時期が来たら話します。

板垣:わかった、で、ダイバダッタの件は?まさか失敗してノコノコ帰ってきたという話ではないことを願うが。

真鍋:きっちりとキーワードを教えてもらってきました。ダイバダッタは取り込み中だったので、代わりに有名な専務に話を聞いてきました。

専務から聞いた内容を説明するクリムゾン真鍋、だが、要領を得ない発言にイライラして指先が小刻みに震え始めるニンジャ板垣。

板垣:で、スロープ、ガン。それだけじゃ全く雲をつかむような話だ。要するになんの成果も出なかったということで良いか。

真鍋:(さすが、仕事のクオリティについては、鬼のように厳しいニンジャ板垣。ここがクソゲー作家とハイクオリティ作家の分岐点ということか)

板垣:じぇーんちゃんは、なにか言うことはないのか?

じぇ:マグロ丼が美味かったです、いまはそれだけです。

板垣:さすがにクリムゾン真鍋のメイドさん。話をはぐらかす話術をよく知っている。大したものだ。

じぇ:あと、味千ラーメンも美味しかったですね、マスター。

真鍋:だまれ、これ以上、混乱させるようなことを言うんじゃない。

じぇ:了解!

真鍋:しかし、ここにきて完全に行き詰まりましたね。次はヨハネスブルクにでも行ってみますか?エビ型プログラマーとかいるかもしれないですよね。

板垣:エビには無理だろ、我々の新作ゲームに、エビは不適格だ。

これは、ニンジャ板垣とクリムゾン真鍋が面白いと意見が一致した、第9地区という映画にちなんだ話である。アパルトヘイト時代の南アフリカにエイリアンが漂着、その姿がエビに似ていた話である。「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:う~む。困った困った。

ピロピロピロ

じぇ:誰かからメールが届いたみたいです、マスター。

真鍋:疲れたから読み上げてくれる。気分的にはなにも考えたくない気分なので。

じぇ:わかりました、読み上げます。「どうやら、おふた方、プログラマーが見つからなくて困ってるみたいですね。せっかくだから、俺がやってもいいぞ。ギャラはいただくけどな。」

内容を聞いて、めんどくさそうに話をするニンジャ板垣とクリムゾン真鍋。

板垣:こういうの、よくいるよな。妙に自信をもっていて、押し付けがましくアピールしてくるやつ。こういうやつが使いものになったことが今まで一度もない。

真鍋:同感です、このタイプは開発が厳しくなると、小樽に逃げるタイプですよね。いままで何回も小樽に迎えに行ったものです。

じぇ:続きのメールが来ました。「もし俺に興味があるなら、明日の正午、鉄砲坂で待つ。加納桐太郎より」

真鍋:どうやら、加納桐太郎というのが、こいつの名前みたいですね。自分で名前を名乗るのは良いことだとは思うが…特に、明日会いに行くほどではないですね。

板垣:いや、待て、クリムゾン真鍋。この待ち合わせ場所の鉄砲坂と言うの、なんか気になる。鉄砲坂、テッポウザカ…。

真鍋:はて、なんのことですかいのぉ。ワシにはさっぱりわからんがのぉ。

テッポウ、要するにガンだ。で…、坂。これはスロープ。要するに鉄砲坂というのは、ガンスロープ。これだよ、これ、クリムゾン真鍋。

そうか、専務から聞いたことはこの意味かもしれませんね、これは期待が持てるかも。

板垣:しかし、専務はどうして鉄砲坂を知っていたんだろう。まあ明日、鉄砲坂とやらに行ってみることにしよう。

真鍋:せっかくだから行きましょう。

次回は加納桐太郎の秘密が明かされる、敵か味方か…お楽しみに。

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第5回:斜面と銃ってなんだろう。

じぇ:やっと香港に着きましたね、マスター。香港便は空席が多くて、一人で3席つかってゆっくりできたからマスターの疲れも取れたでしょう。

真鍋:そうそう、乗った瞬間、変死体のように眠りこけていたから、いつの間に香港についたか全く記憶がない。間違ってヨハネスブルクに運ばれていても気が付かないくらいだ。

じぇ:あっ、ハンスが来ています、ということは今日は地下鉄じゃなくて車移動ですね、ラッキー。先に着いて待ってたのかな、ハンスは時間に正確ですね。

ハンスとは、クリムゾン真鍋がかわいがっている運転手である。香港のディープな事情にも詳しく、運転もうまいから香港に移動には頻繁に運転手として使っている。

ハン:お帰りなさい、マスター。2年くらい帰って来ないと思っていたけど早かったある。さては、早速ゲーム制作が行き詰まって逃げて帰ってきたあるか。

じぇ:違うわよ、ハンス。ゲーム制作は順調です。今回はハンスが前に話してくれた、鑽石山にいるという伝説の占い師、チェルシーに会いに来たのよ。

ハン:チェルシー、ああ、あの人ね。世界中で占い師の修行をして、いまは黄大仙にいるあるよ。ただお店を持っているわけではなく、あちこちのカフェを転々としながら占いをやっているから見つけるのは結構難しいある。

じぇ:マスター、どうやらハンスがチップを弾んでくれって要求しているようです。今回は急ぎの案件だし50%増量でいいですか?

真鍋:いいよ、チェルシーはレアアイテムだから、それなりに課金が必要なのは理解している。ハンス、よろしく頼むよ。

ハン:ガッテンです、親分。こう見えても俺は江戸っ子なんで、親分に恥はかかせません。

真鍋:なんで、そこだけ江戸っ子なんだ。まあいい、久しぶりに香港に戻ってきたんだから、自宅のラグナベルデに立ち寄るくらいいいだろ。ワンポアの街の活気も久しぶりに見てみたいし。なんなら、このままプールでビール飲んで過ごす日常に戻りたいくらいだ。

じぇ:ニンジャマスターが我々の帰りを首を長くして待ってるから…。チェルシーに会って情報ゲットして、すぐに帰りましょう。

真鍋:じゃあ、黄大仙に行く前に、深水埗の黄金商場で、アーケードコントローラーの中古を探したいんだが…

じぇ:ダメです、今日の19時の飛行機で日本に戻るんですから、アケコン探しはあとにしてください。

真鍋:わかった、では、黄大仙ついたら起こしてくれ、くれぐれも安全運転で頼むよ、ハンス。

そうして、1時間後、一行は黄大仙に到着した。

黄大仙」とは、黄大仙は有名な祠である。香港MTRの駅を中心に繁華街が広がっている。住民は香港人が中心で外国人の数は比較的少ないように見える。「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:黄大仙に来たんだから、味千ラーメン食っていこうか、熊本ラーメンなのに海外の方が有名という味千ラーメン、香港で食うとめちゃくちゃうまい。

じぇ:ランチは後にしてください、マスター。それよりはやく占い師に会わないと。

真鍋:いや、ここの味千ラーメンだけは絶対に譲れん。ラーメンが出てきてから1分で食うから、ここは見逃してくれ。

香港で熊本ラーメンを嬉しそうに食い始めるクリムゾン真鍋。

ハン:あれ、マスター。あそこの端っこの席でラーメン食べているのが、あれがチェルシーあるよ。なんとまあ、運の強いマスター。まさか今日は味千ラーメンにいるなんて。カフェ探していたら3時間はかかったはずだから、マスターはラッキーある。

真鍋:結果が良ければ全てよし、世の中結果が全てだ。

ハン:ハローチェルシー、ごきげんよう。お元気あるか。

チェ:ハンスじゃない、久しぶり。今でも日本人観光客のインチキガイドやってるの?

ハン:今日は、敬愛する我がマスターを連れてきたあるよ。ダイバダッタと話がしたいある。

真鍋:チェルシーさん。我々はどうしてもダイバダッタと話をして、ゲームプログラマーの手がかりを掴まねばならないんだ。これは香港の未来がかかっている大事な話なんだ。よろしく頼む。

チェ:ダイバダッタを呼ぶのは無理です、ダイバダッタはあなた方が話しできるレベルの人ではありません。私が呼んでも来ないと思う。それよりゲーム関係者なら、日本で一番有名だった専務さん、その人なら私呼べます。ただし、話ができるのは1分だけです、延長は無理なのでよろしく。

真鍋:おお、それは好都合だ。セ○の湯○専務には生前大変お世話になった。ぜひお礼が言いたい。さっそく呼んでくれ。

味千ラーメンをちょうど食べ終わったチェルシーは、カバンから水晶玉を取り出して、念を込める。あたりの空間が少し歪んだ気配する、そして…

チェ:私が専務だ、君は誰だ?

真鍋:デスクリムゾン2のダメージボイスで協力いただいたクリムゾン真鍋です。その節はお世話になりました。

チェ:そうか、そんなこともあったのぉ、全てが皆、懐かしい。

真鍋:専務が個人的に大変な日に、収録をお願いして誠に恐縮です。で、ついでと言ってはなんですが、私がプログラマーを探していて、ちょっと宛がなくて困っているのですが、専務はなにか情報をお持ちですか。顔が広い専務にぜひ、アドバイスを頂ければと思います。

チェ:ぐおぐおぐお、キュイーン。

真鍋:専務、今はダメージボイスではなく、プログラマーの手がかりなんですが…。

じぇ:マスター、どうやら専務は今は英語しか話しできないようです。ダメージボイスの端々に、英語の単語が含まれています、マスターにはわからないでしょうが私には聞こえます。

チェ:時間となりましたので、霊の方はお帰りになりました。なにか良い話は聞けましたか?

真鍋:どうやら、1分が過ぎて時間切れらしい。始める前に延長はできませんと念押しされているので、これ以上は無理だな。

じぇ:マスター、いくつか単語が聞こえました。スロープ、それからガンという言葉でした。

真鍋:スロープとガン、よくわからないな。階段に関係するガンゲームなら思い当たるけど…、「なんだぁ、この階段はぁ」ってセリフね。しかし、スロープは坂であって階段ではないし、なんのことだろう…。

じぇ:どうやら味千ラーメンが閉店時間のようです、早く出ないと悪霊が取り付くかもしれません。スナブリンとか取り憑くと嫌ですね。

真鍋:キョンシーならいいがスナブリンが取り憑くのはだめだろう、さっさと空港に戻って小籠包でも食って帰るとするか…。

じぇ:スロープ、ガン、なんのことなんでしょうね。もう少し考えてみます。

専務が残していった謎のキーワード、新たなる展開へと向かうのか…。

続きは次回をお楽しみに。

第5回:斜面と銃ってなんだろう。 Read More »